スマホを絶対に見せないところが怪しい、適当な理由をつけて出かけるのが怪しいなど、パートナーが浮気しているかもしれないと思ったら、その真実を知りたくてあれこれ調べることでしょう。つまり、自力で浮気調査を始めるわけです。
しかし、浮気調査についての経験や知識は当然のことながらありません。調査上、やってはいけない危険な行為があることを知らずに進めてしまうケースが大変多いのです。
この記事では、浮気調査を始める前に知っておきたい、自力での調査行為の危険性について詳しく解説していきます。
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目次
浮気調査としてやってはいけない危険な行為とは?
自力での浮気調査でやりがちな行為の中には、法律違反にもなり得るやってはいけない行動があります。
次のような行為は違法となる可能性があることを知っておきましょう。
- 相手のスマホを無許可で操作する
- パートナーに対する尾行や張り込み
- 浮気の現場を撮影するため住居に隠しカメラを設置
それぞれの行為がどのような法律に抵触するのか、詳しく解説していきます。
1.相手のスマホを無許可で操作する
パートナーが浮気をしていると、まずスマホを覗かれないように肌身離さず持ち歩くようになります。電話の着信やメッセージの通知に対しても挙動が不自然です。
そのようなパートナーの様子を見れば、浮気相手とのコミュニケーションにスマホが使われていると考えるのが当然でしょう。そうして、スマホを徹底的に調べたくなります。
そのやり方として、パートナーにわからないようにスマホの中を覗き見る程度なら、バレなければ大した問題になりません。しかし、手段によっては違法となり、刑事罰まである危険な行為なのです。
何をやってはいけないのか、よく知っておく必要があります。
プライバシーの侵害・不正アクセス禁止法に抵触
もし、スマホの中を覗いたことがパートナーに知られてしまうと、「プライバシーの侵害」として慰謝料を求めて提訴される可能性があります。ただし、これには刑罰はありません。あくまで民事訴訟です。
もっと大きな問題になるのが、パスワードを用いてスマホのロックを解除する、SNSやメッセージアプリにパスワードを入力してログインするなどの場合です。それらは「不正アクセス禁止法違反」となります。そして【3年以下の懲役または100万円以下の罰金】という刑事罰があり、刑事事件を起こした犯罪者となるので要注意です。
また、監視アプリ、浮気調査アプリと言われるものをスマホの持ち主に無断でインストールした場合「不正指令電磁的記録供用罪」となります。これは【3年以下の懲役または50万円以下の罰金】となる犯罪です。
2.パートナーに対する尾行や張り込み
一人で出かけると嘘をついて、浮気相手とデートをしているのでは?と疑い始めたら、居ても立ってもいられず後をつけて尾行や張り込みのような行為をしてしまうかもしれません。
このような尾行・張り込みは、「婚姻関係にあり離婚調停のために調査をしている」という前提なら法的に問題視される可能性は低くなります。
しかし、恋人関係のパートナーに対して行うのは危険です。
ストーカー規制法に抵触
「婚姻関係での浮気」と「恋愛関係での浮気」の法的な違いが、場合によっては大きな問題となることがあります。
それは、「ストーカー規制法」の問題です。この法律はストーカーによるつきまとい行為を禁じています。そして、これに違反すれば【1年以下の懲役または100万円以下の罰金】などの刑罰がある犯罪となるのです。
このストーカー規制法でいう「つきまとい行為」には、相手にバレないよう追いかけ、待ち伏せするなど、浮気調査で行う尾行や張り込みと同じ行為が含まれています。しかも、「恋愛感情その他の好意の感情又はそれが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足する目的で…」と定められており、恋愛感情のために尾行や張り込みをした場合はストーカーであるというのです。
一見、恋人の浮気を調べるための尾行など何も問題がないように思えます。しかし、それが正当な調査なのか、またはストーカーなのかの区別が難しいわけです。もし尾行に気づかれた時には「ストーカー規制法違反だ」と訴えられる可能性があります。
3.浮気の現場を撮影するため住居に隠しカメラを設置
法的に浮気の責任を追求するためには、民法第770条に規定された「不貞行為」が浮気カップルの間にあったことを証明しなければなりません。その不貞行為とは、自由な意思によって配偶者以外の者と性行為を成すことを言います。
探偵のような調査力を持たない素人が、この不貞行為の証拠をなんとか押さえようと、浮気相手の自宅やその周辺に隠しカメラを仕掛けてしまうことがあります。
ところが、これもまた、やってはいけない危険な行為なのです。
住居侵入罪や器物破損罪に該当
隠しカメラを我が家に設置するのは法的にもほぼ問題ありません。ただし、夫の部屋や妻の部屋、子供の部屋など個人的なスペースに正当な理由なく隠しカメラを設置すると問題となる場合があります。
ただ、確実に問題となるのは、浮気相手の許可なくその家に侵入した場合です。これは浮気調査のためであろうと「住居侵入罪」【3年以下の懲役または10万円以下の罰金】に該当します。
また、隠しカメラを設置するために、その家の中の物に穴を空けたりすると「器物損壊罪」【3年以下の懲役または30万円以下の罰金もしくは科料】となるでしょう。
違法な手段で入手した証拠には証拠能力が無い!?
裁判では、違法な手段で入手した証拠は採用されないと言います。しかし、それは刑事裁判の場合です。警察が違法な捜査をするなど、国家権力の暴走を防ぐため、刑事事件の裁判ではそうした制約が設けられているのです。
ですから、基本的には民事裁判には関係ありません。しかし、著しく反社会的な手段で得た証拠は、その証拠能力が認められなかったケースは存在します。
浮気の証拠を掴むには、相手の同意を得ていては不可能な調査も行われなければならず、ある程度の違法な手段で得た証拠も認められる可能性がありますが、限度を越すと認められません。その判断はその時の裁判官によってなされますので、予め「これくらいなら大丈夫だ」などと決めつけない方がよいでしょう。
法的に問題はなくても潜む危険性
ここまで、浮気調査が法的に危険な行為となるラインについてご説明いたしました。
では、法律違反さえ気をつければ自力での浮気調査は問題なく行えるのかというと、実はそうではありません。素人による見よう見まねの浮気調査には、以下のような危険性があります。
- 慣れない調査行為による事故が発生する
- 夫婦間の関係が悪化する
- 浮気の証拠が掴めないまま隠蔽される
取り返しのつかない状況になってから後悔しないためにも、きちんと把握しておきましょう。
慣れない調査行為による事故が発生する
浮気調査の尾行は思ったよりも難しいものです。信号に阻まれたりして、なかなか上手くいかず、焦って強引な尾行をしてしまうことがあります。その結果、交通事故に合ったり、または事故を起こしてしまう可能性があるのです。
また、張り込みにも実はかなり高度なテクニックを要します。ただその場で留まっていればよいというものではありません。道に立って張り込みをしていると、だんだん周囲に怪しまれるようになり、警察に通報される場合もあります。
慣れない調査を無理して行うことで、トラブルが発生し、それをきっかけに調査をしていることがバレるという最悪の状況に陥ってしまう危険性があるのです。
夫婦間の関係が悪化する
パートナーの浮気を疑って調べていることがバレてしまうのは、それだけで大きな問題です。
人は誰でも、疑われ自分の身辺を調べ回られることに不快な気持ちを抱きます。たとえ浮気をしていたとしても、自分のことは棚に上げて、疑われて密かに調べていたことに対し感情的になる人は少なくありません。
もし、浮気をやめさせて「夫婦の関係を再び築いていこう」と考えていたとしたら、その思いに逆行する結果となります。浮気をしているというだけでも、夫婦関係にはヒビが入っているというのに、さらに悪化するわけです。
しかも、そうした夫婦関係の感情的問題だけでなく、浮気調査がバレた時には、それに加えて困難が生じます。
浮気の証拠が掴めないまま隠蔽される
浮気をしている人が、疑われていると知った時、「もっと上手く隠さなければバレてしまう」と警戒するものです。
浮気相手との会話やデートの写真など、浮気の痕跡がたくさんあったスマホから、浮気関連のものを全部削除するでしょう。そして、メッセージのやり取りをするたび、こまめに削除して、スマホに痕跡を残さないようにするかもしれません。
また、浮気相手と会う時には尾行に警戒するようになるでしょう。常に尾行に警戒されると調査のプロでも難しいものです。
手にすることが出来たかもしれない証拠は消し去られ、今後の調査での証拠入手も困難になります。
確実な浮気調査は探偵に依頼!
浮気の証拠を入手するのは大変難しいのです。スマホの中を探して、浮気相手との会話を全てチェックしても、仲よく密着して撮った写真をいくら見つけても、確実な浮気の証拠にはなりません。
浮気を証明するためには、その2人に肉体関係があることを示す証拠写真が必要なのです。しかし、それは簡単に手に入るものではありません。
そして、その入手困難な証拠を手に入れるためには、難易度の高い調査を成功させなければならず、そこにはこれまでご紹介してきたような危険性が潜んでいます。不慣れな素人が手を出すとかえって事態が悪化する可能性があるわけです。
安全で確実に浮気の証拠を入手するには、やはりプロである探偵に浮気調査を依頼するのがベストでしょう。
探偵による浮気調査はなぜ危険ではない?
2007年に施行された「探偵業の業務の適正化に関する法律」(略称・探偵業法)は、それまで何かと問題が多かった調査業界(探偵や興信所)の健全化を図ることを目的としています。そして、今日までその効果があって、業界の健全化が大いに進んできました。
探偵が依頼者に対して負う義務、また探偵がやってはいけない事など、健全な業務のあり方が探偵業法で定められています。また、探偵は地元の公安委員会に届け出る必要があり、事実上、公安委員会の監視下にあります。
もし違法な調査を行うと探偵業法第15条により営業停止処分となるため、既にご紹介したような違法な調査を行いません。探偵は調査上何が違法になるのかを熟知しているわけです。
ですから、探偵に浮気調査を依頼すれば違法な調査は行われず、しかも自分が違法行為をやってしまうリスクも回避できるため、法的に安全だと言えるのです。
探偵による調査が安全な理由と探偵業法に関してはこちらの記事でも詳しく解説しています。
探偵に浮気調査を依頼すべき理由
探偵に依頼すると決して安くない調査料金を支払うことになります。それに対して、パートナーのスマホを自分で調べるのにお金はかかりませんから、自力で浮気調査をすればタダで出来るのではないかと思いがちです。
しかし、本格的に浮気の証拠を入手しようとするなら、自分でやったとしてもかなりの金額の費用がかかります。その上、技術的に難しく、浮気の証拠が掴めないならまだよい方で、調査がバレたり、逆に違法性を追及されたりして後悔することになる可能性があります。
いずれにしても、ある程度費用はかかるものなので、プロを雇った方がよいでしょう。それに加えて、探偵に依頼するのには、次のようなメリットがあるのです。
浮気調査による身体的・精神的な負担がない
パートナーのスマホをチェックするのは、それなりに大変です。しかし、まだ気力と根気で何とかなる範囲でしょう。
それで、肉体関係の証拠を得られたらよいのですが、現実はなかなかそう上手くはいきません。そこでパートナーを尾行して証拠を掴もうとすると、何日間も追尾し続けることになりますが、精神的にも肉体的にも疲れ果ててしまうことでしょう。
その上、長時間の張り込みまでするとなると、周囲から怪しまれたり警察に通報されたりで大変です。パートナーが浮気相手とラブホテルで1泊した場合、翌日の朝までその付近で張り込みを続けることになります。
探偵に浮気調査を依頼すれば、そのような苦労が一切ありません。
感情的な行動に走らない
パートナーの浮気となると、本来は誰もが冷静ではいられません。それでもストレスと怒りや悲しみを堪えて、どうにか冷静を装うわけです。
もし、パートナーを尾行していて、浮気相手と仲よく腕を組んで楽しそうに歩いている様子を見たらどう思うでしょう。浮気している2人が、楽しそうに談笑しながら食事をしているところを見たら、冷静でいられるでしょうか。
自分で調査をすると、このような「どうしても許せない場面」を見てしまうのです。ぐっと堪えて冷静を装っていても、我慢できなくなるかもしれません。そうなると感情的になって、やってはいけない行動をとってしまいがちです。
その点、探偵には感情的になる理由がなく、冷静な判断で調査を実行します。
高い技術で浮気の証拠を逃さない
肉体関係を証明できる確実な浮気の証拠はいろいろありますが、その代表的なものは浮気カップルがラブホテルに出入りする様子を撮影したものです。一般にラブホテルを利用するのは性行為が目的であると認識され、そこに一定時間滞在したことが証明できれば「性行為があった」と認められます。
そのためには、ラブホテルに入るところと一定時間後に出てくるところの両方を撮影しなければなりません。しかし、多くの場合、かなりの悪条件での撮影となります。
まず、ラブホテル内またはその敷地内にカメラを持ってうろうろしていると、不審者としてすぐに警察に通報されます。
しかも、ラブホテルの利用は夜が多いため、暗い中で遠くからピントがボケずに撮影できる優秀な機材と優秀な撮影技術がとても重要です。浮気調査の最終的な成否がそこにかかっていると言っても過言ではありません。
探偵は素人が持ち合わせていないような多彩な撮影機材を備えています。また、そのような撮影機材の取り扱いやラブホテルでの撮影に熟練しているのです。
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危険な浮気調査を避けるなら総合探偵事務所アルシュ品川へ
パートナーの浮気に気づいた時、誰もがその真実を確認したくなります。そして、まずはご自身であれこれ調べずにはいられないことでしょう。
しかし、浮気調査には様々なリスクが潜んでいます。問題が発生する前に総合探偵事務所アルシュ品川にご相談くださいませ。
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まとめ
自分で浮気調査をする際には様々な危険が潜んでおり、やってはいけない行為が多くあるので要注意です。
他者のスマホを無断で操作する、婚姻関係にない相手に対する尾行・張り込み、他者の住居にカメラを設置するなど、やり方によっては違法・犯罪となる場合があります。また、法的な問題だけではなく、調査がバレた時には、感情的な対立の激化、また証拠隠蔽によってその後の調査が難しくなるなど、深刻な事態に陥るでしょう。
そうしたリスクを避けるため、浮気調査をするなら探偵に依頼するのがベストと言えます。精神的・肉体的負担はなくなり、高い技術の調査が行われるからです。
浮気調査の確かな実績がある、信頼できる探偵事務所をお探しなら、ぜひ総合探偵事務所アルシュ品川にご相談ください。