妻にとって、夫の浮気は離婚にもつながる大きな問題です。夫の浮気の兆候に気付き、その後の対処を冷静に行うことが必要になるでしょう。
今回は、「最近夫が浮気している気がする」「不自然な行動が増えた気がする」など、夫に浮気の兆候が見られてお悩みの方に向けて、よく見られる夫の浮気の兆候と、浮気の兆候があった時に行うべき対応についてご紹介いたします。
目次
夫の浮気の兆候10選
探偵目線での、浮気・不倫をしている夫の兆候をご紹介します。
あくまでも兆候ですので、必ずしも浮気・不倫をしている決定的証拠にはなりません。兆候に当てはまったとしてもすぐに問い詰めたりはせず、浮気を疑う場合には冷静に情報収集することが大切です。
では、夫の浮気の兆候10選をご紹介いたします。
1.スマホを隠れて使うようになった・ロックをかけた
夫の浮気の兆候としてよく挙げられるのが、スマホの使い方が変わることです。
スマホを隠れて使うようになった、ロックをかけるようになった、画面が見えないようにスマホを置くようになったという場合は、浮気の兆候かもしれません。
また、普段のLINEなどの連絡ツール以外でも、マッチングアプリやカップル用アプリ、SMS、カカオトーク、Twitter・InstagramなどのDMでやり取りをしている場合もありますので、「見知らぬアプリがインストールされている」「普段使っていないSNSの話が出てきた」「子供や妻にスマホを覗かれるのを極端に嫌がる」などの不自然な行動があれば、注意してみましょう。
2.メール・LINEの使い方が変化した
普段やり取りしているメールやLINEの通知をオフにしている、内容が分からないような通知に変えたなどで、浮気の兆候が表れる場合もあります。
また、妻の前ではLINEの返信をしない、常にLINEやメールをチェックしているというのも浮気を疑えます。
前述しましたが、普段利用していない連絡用ツール(カカオトーク・discordなど)を急に使用し始めた場合も怪しいと感じるかもしれません。
スマホを使っているときに覗き込もうとしたり、勝手にスマホを触ってしまうと、浮気をしている夫が警戒し、証拠が集めづらくなるため、注意しましょう。
3.帰宅時間が変わった・出張が多くなった
いつも定時で帰ってきていたのに、残業が多くなった、泊りがけの出張や休日出勤が多くなったという場合も、浮気の兆候の可能性があるため、チェックしておきましょう。
給与明細等で残業時間や休日出勤の有無は確認できるので、夫の申告回数と給与が合っているかを確認するのも良いかもしれません。
また、浮気をしているという確実な証拠がない場合に、夫の会社に問い合わせたりしてしまうと、夫の会社での立場や関係悪化につながりますので、どうしても確認がしたい場合には「急用で連絡が取りたいので……」などで遠まわしに問い合わせるのに留めましょう。
4.服装や身だしなみに気を遣うようになった
外見や服装に無頓着だった夫が、急に服装に気を使い始めたり、香水やアクセサリーをつけるようになったなど、身だしなみに気を遣うようになった場合も、不倫を疑えるかもしれません。もちろん、奥様が直接伝えたり、会社や友人の影響で外見を気にするようになったということもありますが、不倫相手に好かれたいという気持ちや、浮気相手の意見を取り入れて急に外見を気にし始めるケースも少なくありません。
5.クレジットカードの利用履歴が変わった
浮気をしている人の多くは、お金の使い方も変化します。浮気相手と出かけたり、食事をしたり、ホテルを利用するなど、浮気をすると普段よりもお金が必要になるからです。
夫が急に金遣いが荒くなった、お小遣いが足りないと訴えてきた、カードの明細に不自然な請求があるなど、お金に関する部分で違和感を感じた時には要注意です。
6.急に優しくなった
浮気をしている人は、その罪悪感からか、急に態度が優しくなったりすることも少なくありません。
普段は家事や育児の手伝いをしないのに、急にやり始めるようになった、プレゼントを買って帰ってくることが多くなったなど、妙に気を使った様子が見受けられる場合は、注意してみましょう。
逆に、妻に対して態度が悪くなる方もいます。態度が雑になったり、スキンシップを求めて来なくなったりするのも、浮気を疑えます。
もちろん、友人などの影響で「もっと家事をしなければ」「優しく接してあげなければ」と自分の行動を省みて、行動を直している場合もありますので、激しく問い詰めたり、疑っていることを伝えたりするのは控えましょう。
7.妻や子供の予定を確認することが増えた
浮気している夫は浮気相手と会うために、時間を作りたがります。そのため、妻や子供の予定を逐一確認するようになることも多くなるでしょう。
また、浮気をしていると、短い時間でも妻や子供がいない間に出かけていたり、予定を確認してくるのに自分の予定ははぐらかして教えてくれないなど、不自然な行動を取るようになるかもしれません。
8.車の雰囲気が変わった
掃除をしていなかった車を急に掃除し始めた、助手席をきれいにしている、シートがいつもの位置からずれているなど、車にも浮気の兆候は表れます。
奥様の荷物を載せない・隠すようになったり、カーナビの履歴が不自然に消されている、見覚えのない住所が登録されている、知らない香水の香りがするなど、車には兆候が隠されているかもしれません。
奥様と別れてほしいと感じている浮気相手は、わざとピアスやイヤリングを落とす、髪の毛を落とすなど、宣戦布告のようなことをする方もいますので、注意して確認してみましょう。
9.連絡が取れない時間帯が増えた
仕事後の連絡がすぐ来ていたのに、最近は連絡が取れなくなった、電話をしても出ないなど、連絡が取れない時間帯が増えた場合は、浮気を疑ってみても良いかもしれません。
仕事中であれば連絡が取れなくても仕方ありませんが、浮気相手との密会中に、妻からの連絡を無視していたり、連絡する気が無くなっている可能性があります。
10.趣味や関心ごとが変わった
急に新しい趣味を始めたり、聞いている音楽が変わったなども、浮気の兆候として多いです。浮気をしている方は、無意識に浮気相手の趣味に詳しくなっていたり、影響されて好きになったという可能性があるためです。ロックを聴くことが多かった夫が、急に最近の流行J-popを聴くようになったり、スポーツに関心がなかったのに、野球観戦やサッカー観戦に行くようになったなど、浮気相手に影響されている可能性があります。
夫の行動になんか怪しいと感じたらどうするべき?
では、上記でお伝えした浮気の兆候がいくつか当てはまったり、行動がなんか怪しい!と感じた場合には、どのような行動に移すのが良いのでしょうか。
ここでは、夫の浮気に気付いたときに、賢い妻が行うべき行動についてご紹介いたします。
すぐには問い詰めない
浮気の兆候を見つけて、感情的になって問い詰めたりすると、関係性の悪化につながります。
離婚を考えている場合でも、浮気の証拠集めをしておくと慰謝料請求に有利になりますので、すぐには問い詰めず、疑うそぶりも見せないようにしましょう。
また、再び夫婦として仲直りをしたいと感じているなら、まずは静かにその様子を見守り、戻ってくるのを待つ、という手もあります。
まずは夫がなぜ浮気をしたのかの原因を見つけ出し、改善していくことも良いかもしれません。
夫にばれないように証拠を集める
「離婚を考えている」「浮気をしたら即離婚をすると決めていた」など、関係修復を望まない場合には、夫にバレないように証拠を集め続けましょう。
慰謝料請求は、「夫が浮気をしていた期間」「婚姻期間」などで増額となる可能性があります。その間も、家庭生活が円満だったと思われるような証拠を持っておくと、さらに増額が見込めます。
探偵事務所に依頼する
「まだ夫の浮気の証拠を完全に掴めていない」「慰謝料請求のためにはっきりとした証拠が欲しい」という方は、探偵事務所に依頼をすると良いでしょう。
今回紹介した浮気の兆候は、必ずしも浮気をしているという決定的な証拠にはなりません。また、自分で集めた証拠だけでは、不貞行為の立証ができずに、離婚請求が認められない、慰謝料で請求できる額が減額されてしまうという可能性もあります。
探偵事務所に依頼することで、調査報告書を出してもらえるため、離婚裁判になった際も証拠として提出が可能です。
夫の浮気の兆候を見つけたときにやってはいけない行動
「夫の行動が怪しい」「浮気の兆候がある……」という場合でも、妻が行ってはいけない行動があります。
間違った行動をしてしまうと、夫との関係性が悪くなる、慰謝料請求が難しくなる、離婚裁判で不利になるなど、デメリットもありますので、すぐに問い詰めたりせず、落ち着いて行動しましょう。
以下では、行ってはいけない行動についてご紹介いたします。
感情的になり、脅迫すること
夫に浮気されていると感じると、感情的になって怒ってしまったりするかもしれません。
ですが、夫の浮気を疑うあまり、夫やその浮気相手に対して暴力をふるったり、脅迫行為を行ってしまうと、犯罪となってしまうため、絶対にやめましょう。
また、脅迫をして強制的に証拠を提出させても、証拠として効力を持たなくなってしまうこともあります。
夫が浮気をしているかも、と感じても、しっかりとした証拠が集まるまで冷静に証拠集めをしましょう。
プライバシー権の侵害
スマホを隠すようになったなど、浮気の兆候がある場合、夫のスマホを勝手に覗き見たり、夫宛てのクレジットカードの明細書を確認したいと思うこともあるでしょう。
ですが、こういった行為はプライバシー権の侵害にあたります。
夫婦間であっても、プライバシー権の侵害にあたり、損害賠償請求の対象にもなり得ます。浮気の事実を明らかにしたい場合などは、直ちに違法であるということはありませんが、スマホを覗かれたり、明細を勝手に開けたたりしたことがバレてしまった場合は、関係性の悪化にもつながりますので、みだりに行わないようにしましょう。
不正アクセス行為
浮気を明らかにするために、SNSのIDとパスワードを不正に入手したり、勝手にパスワードを変更してログインしたりすると、不正アクセス行為となり、犯罪となってしまいます。
不正アクセス禁止法に違反すると、3年以下の懲役、または100万円以下の罰金となってしまいますので、注意しましょう。
慰謝料請求のために集めておきたい証拠の具体例
浮気を明らかにして離婚をする、または慰謝料請求のために集めておきたい証拠の具体例を以下の表にまとめました。
証拠になるもの | 備考 |
写真・動画 | 不貞行為があったことを裏付ける写真や動画。性行為の様子を写したもの、ラブホテルに出入りしている写真等が有効 |
音声データ | 性交渉があることが分かる音声や、性交渉があったことを認める録音データ |
メールやSNSの内容 | メールやLINEなどのやり取りで性交渉があった内容を書いたもの。
プラトニックな恋愛感情をつづったもの、デートのお礼程度では認められないことも。 |
ラブホテルの領収書 | シティホテルなどはビジネス利用のものとも言えるため、不十分。 |
探偵の調査報告書 | 裁判でも証拠として効果的に使用可能。 |
以上のようなものが、浮気の証拠として提出できるため、なるべく多く集めておくと良いでしょう。詳しい解説は以下の記事でも確認してください。
浮気調査の方法について、こちらの記事で詳しく解説しています。
夫の浮気が明確になった場合の対応
今回は、夫の浮気の兆候をご紹介いたしましたが、「探偵を雇い、浮気の証拠が集まった」「浮気を直接発見し、明確になった」という場合は、以下のような対応に分けられます。
- 不倫を許し、離婚はしない
- 慰謝料を請求する
- 離婚する
それぞれ、詳しく解説いたします。
不倫を許して離婚しない
不倫・浮気が発覚した後も、離婚はしたくない、できるなら関係回復に努めたい、経済的な不安で離婚ができない、子供のことを考えると不安という場合には、離婚をしないという選択肢もあります。
もし、浮気をしている夫が「離婚をしてほしい」と要求してきても、浮気の証拠を掴んでおくことで離婚請求を拒否することができます。
夫の浮気は到底許せないと感じる方も多いでしょうが、夫を信じ、関係修復に取り組みましょう。
妻に原因があり、浮気に走ってしまった場合には、夫が浮気をしてしまった原因が自分にもないかご自身を振り返る必要もあるでしょう。
夫の浮気が分かった時の行動については以下の記事も確認してみてください。
夫の浮気に気づいたらまずはどうするべきか、こちらの記事で詳しくまとめています。
慰謝料を請求する
不倫が決定的になった場合、夫とその不倫相手に慰謝料を請求することができます。
浮気における慰謝料請求は精神的ダメージに対する補償ですので、離婚をする・しないに関わらず慰謝料請求が可能です。ですが、離婚しない場合は慰謝料の金額は少なくなる傾向にあります。
不貞相手のみに慰謝料を請求することも可能で、関係性を清算するためにも良く行われています。
ただし、婚姻関係が破綻していた場合や、相手が既婚者だと知らずに肉体関係を持っていた場合などは慰謝料を請求することが難しくなってしまいますので、注意しましょう。
離婚する
関係性の回復が難しい場合には、離婚も考えられるでしょう。
離婚をしたくないと夫に言われてしまった場合でも、浮気の証拠があれば離婚裁判を有利にすることが可能です。
逆に、不倫をした夫から「離婚したい」と言われた場合には、浮気の事実を夫に認めさせ、慰謝料請求が可能になることもありますので、安易に離婚は決断せず、浮気の調査をすることをおすすめします。
離婚する場合の浮気調査に関しては、以下の記事も参考にしてください。
離婚する前に探偵による調査を依頼したほうがいい!その理由とは?
夫の浮気の兆候がある場合には、探偵事務所にご相談を
夫の浮気の兆候があり、浮気調査をしたい場合には、探偵事務所に依頼することをおすすめします。
探偵の調査報告書は、慰謝料請求や離婚裁判時の証拠として重要です。
浮気調査に関するお悩みなら、総合探偵社アルシュ品川探偵事務所にご相談ください。
アルシュ品川探偵事務所なら、元刑事の調査官が優れた調査力を生かし、裁判や調停で有効な証拠集めと報告書作成を行います。もちろん、ご予算や相場に見合った調査を実施いたしますので、料金の面でも安心です。
「浮気の兆候に当てはまった」「浮気を明らかにしたい」「慰謝料請求を有利に行いたい」という方は、ぜひご相談ください。