夫のカード利用明細に、時々よくわからない会社の名前で四千円〜二万円程度の利用があり、その会社名をネットで検索してみるとラブホテルでした。
これは、まさに浮気の痕跡、その典型例です。
夫の不自然な様子から「もしかして浮気してる?」と気がついた時、いったい何をどうするとよいのでしょうか。
目次
夫の浮気が発覚、その時どうする?
夫がどうしようもない浮気性で「ああ、またか!」と、慣れている人もいるかもしれません。しかし、多くの人は、夫の浮気にショックを受け、気が動転し、何も考えられないところから浮気への対処を始めていくことになるでしょう。
そして、浮気問題解決へ向かう道程のスタート地点で、早速重要な分かれ道にぶつかっているのです。それは、やってはいけないNG行動へと進むか、やるべき行動へと進むかの選択。動揺が収まらない最中の厳しい選択です。
やってはいけないNG行動
夫の浮気を知った時、精神的なショックはとても大きいものです。冷静になるのは大変難しいでしょう。それだけに、気分や感情で判断しがちになりますが、そうなると、やってはいけないNG行動を選んでしまう可能性が高まります。
感情的になって激しく問い詰めたり、ショックで何もできず見て見ぬふりをしたり、報復として浮気をやり返したりすると、結果として事態が悪化します。そこで、それらがどのようにNGなのか、解説しましょう。
感情的になり、問い詰める
夫婦間の信頼を裏切る行為に怒りを覚えるのは当然でしょう。身勝手な浮気に対して、相手を糾弾したくなるものです。それで、激しい怒りとともに夫を問い詰めてしまうケースが見られます。
しかし、もしそのようなやり方で夫が浮気をやめたとしても、夫婦仲は以前よりも悪化しているものです。そして、多くの場合、「もう会っていない」と言いつつ浮気を続け、より巧妙に隠蔽するようになります。中には、逆切れし暴力沙汰になるケースも少なくありません。
精神的ダメージを負いながら、見て見ぬふりをする
人は何かの困難や不幸に見舞われた時、激しく動いてそれを振り払おうとする場合もあれば、何もできずに、ただひたすら様子見に終始する場合もあります。
「まさか夫が浮気しているなんて信じたくない」という気持ちもあるでしょう。どうすればよいのかわからないまま、ただ時が過ぎていくこともありがちです。また、夫婦間に波風を立てたくないため、「そのうち、やめてくれるだろう」と、時が解決してくれるのを期待して、我慢し続けることもあります。
しかし、それは悲しみとストレスに満ちた選択です。そのストレスから、家庭がおかしくなってしまったり、精神状態や体調が悪くなったりしても不思議ではありません。それに、暗黙のうちに浮気を許可したのも同然です。
仕返しとして軽率な浮気をする
『目には目を、歯には歯を』という言葉があります。自分の被害と同等の内容をもって加害者に報復するという考えです。日本の法制度では認められない考えですが、心情としては、わからなくもありません。「夫が浮気するなら私もやってやる!」というわけです。
これは「浮気をされた側の辛さを味わえ!」という報復の意味合いと、「夫が浮気するなら私もしなければ損だ!」と、同等の権利を主張する意味合いが混じり合った心境と言えるでしょう。
しかし、双方が同じ違法行為をすることで、法的にはどちらにも責任が生じます。夫が自分の浮気を正当化する材料に使うかもしれません。本来は被害者だったものが加害者でもあるという状況になり、浮気問題の解決がすっきりとしなくなるやり方と言えるでしょう。
夫の浮気に賢く対応!やるべき行動
先ほど解説した通り、感情や気分に流され、NG行動をとってしまうと、結局のところ事態が悪化し、損をしてしまうことになります。夫の浮気に対して冷静になるのは難しいことですが、出来る限り賢く対応することが大切です。
そのために、やるべき行動をとりましょう。最初にすべきことは、浮気の状況・実態を知ること。これがまずスタートです。そして次に、ゴールを想定すること。つまり最終的に夫婦関係をどうしたいのかを検討しましょう。スタートとゴールをはっきりさせておくのです。
まずは浮気の事実を確認
普段から「もし夫が浮気をしたらどうしよう……」と警戒しているのであれば、ちょっとした出来事が浮気の証拠に見えてしまうこともあります。たとえば、夫が一度スマホを持ってトイレに入っただけで、「これはよくある浮気の兆候だ。浮気しているに違いない。」と思い込んでしまうのです。
しかし本当は、スマホで何かを見ている時に、トイレに行きたくなったので、そのまま持って入っただけなのかもしれません。もしかしたら単なる思い込みではないのか、冷静に考え直してみましょう。
浮気の兆候や情報を出来るだけ多く集め、浮気の事実を少しでも把握しておくことが重要です。ただし、本人に尋ねてはいけません。あくまで浮気を疑っていることがバレないように調べましょう。
夫との関係をどうしたいのか考える
夫が貞操義務に反して浮気をしている事実を確認した後は、どのような形の決着を迎えたいのか、また夫婦関係をどうしたいのか、落ち着いて検討しましょう。
浮気相手と別れさせた後も夫と一緒に暮らし、助け合いながら生きていくなら、浮気問題があったとは言え、再び夫婦関係を築いていけるでしょう。そうした選択もあり得ます。
また、裏切った夫とはもう一緒に暮らしていけない、つまり離婚したいというのもまた、当然の選択と言えるでしょう。
この浮気問題に対処するにあたって最終的にどうしたいのか、それを明確にすることが目標となります。
夫との離婚を考えている場合
夫婦間の信頼を裏切る行為は許せず離婚したいという結論に至る人は多く、夫の浮気を立証できれば離婚は可能です。民法第770条で『法定離婚事由』が定められており、浮気はその1項1号の“配偶者に不貞な行為があった時”に該当します。ちなみに法定離婚事由とは法律上離婚が認められる状況であることを意味します。
もし、夫の浮気が立証できなかった時、民法763条で協議離婚する道はあります。しかし、この場合、必ず離婚できるとは限りません。離婚するなら、やはり浮気を立証する確実な証拠が欲しいところです。
また、浮気は不法行為なので、民法第709条に基づいて慰謝料を請求できます。その点についてもまた、慰謝料を請求するかしないかで選択が別れるところです。
慰謝料請求をせずに離婚
浮気によって夫婦関係は、「もう、夫の顔も見たくないし話もしたくない。」というところまで感情的な亀裂が入ってしまうこともあります。とにかくこの一件を早く過去のものにしたいという願いから、「とにかく早く離婚できればそれでよい。」と、慰謝料請求の交渉や訴訟をしない場合があるでしょう。
中には、浮気は許せないので離婚するけれど、まだ夫を思う気持ちがあるだけに、慰謝料までは請求したくないと考える人もいます。しかし、離婚した後の生活もあるので、慰謝料は請求しておくに越したことはありません。
慰謝料を請求して離婚
不貞行為に対しては、離婚と慰謝料を請求するというのは民法で認められていることであり、また、法的に取り得る手段の全てです。つまり、これが浮気に対する最も厳しい結論と言えるでしょう。
浮気の慰謝料は、浮気による精神的なダメージの大きさに対して支払われるものです。離婚となれば、一緒に暮らすことができないほど夫婦関係は破壊され、精神的ダメージが大きいとみなされるため、慰謝料は高額になる傾向があります。
ですから、離婚はするが慰謝料は請求しないというのは、浮気の解決策としておすすめできません。離婚するなら、元配偶者とその浮気相手にしっかりと慰謝料を請求しましょう。
浮気をされた場合の対処法をもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
夫と離婚をせずに関係を続ける場合
浮気を立証さえできれば、法定離婚事由に該当するとして離婚することは可能です。しかし、離婚しなければならないということではありません。
夫の浮気は許しがたく、法的には離婚できたとしても、「その後の生活や子供たちのことを考えると、離婚はしたくない。」というのも選択肢の一つであり、冷静な判断です。離婚しない場合でも、もちろん慰謝料は請求できます。これも請求しなければならないものではなく、請求しないという選択もあるのです。
慰謝料を請求せずに浮気相手との関係を解消させ再構築
浮気をした夫に慰謝料を請求しても、家計の中で特定の金額の名目が変わるだけで、家庭としては実質的にお金が受け取れるわけではありません。しかし、浮気相手の方に請求した場合は、実質的にも慰謝料を受け取ることになります。
それでも、あえて慰謝料を請求しないという選択肢があるのです。それは、人間関係の観点から夫婦関係の再構築を考えたやり方と言えます。
もし、浮気相手に対し出来るだけ慰謝料を請求してやろうとすると、『浮気相手 VS 妻』の敵対関係の構図が強調されます。そして、そこに夫が加わると『夫+浮気相手 VS 妻』という関係になってしまう可能性があり、これは夫が浮気相手をかばう形です。
そのようになれば、浮気相手との関係を解消した夫が敵にまわり、浮気相手に再接近する構図となります。そのため、浮気相手にも慰謝料を請求せずに、穏便に済ませるわけです。
慰謝料を請求して浮気相手との関係を解消させ再構築
甘い顔をすれば浮気を再開するような、反省の見られない相手もいます。そのような相手には、打つべき手を講じねばなりません。
まず、慰謝料は可能な限り高額の請求をして、浮気の代償の大きさを示しましょう。さらに、配偶者、浮気相手ともに誓約書を書かせ、2度と会わないと約束させるとともに、その誓約を守らなかった場合の罰則も設けておきます。
また、オンラインのコミュニケーションツールなどの連絡手段も禁止である旨を具体的に取り決めておいて、「直接会ってないからよい。SNSだからよい。」などの逃げ道を作らないことが重要です。
誓約書を守らずに再び浮気をした場合は、その時の慰謝料が高額になる傾向があります。慰謝料を請求するとともに誓約書も書かせることをおすすめします。
離婚する・しないに関わらず慰謝料請求は可能
離婚した場合と離婚しなかった場合では、その後の暮らしに大きな違いが出ます。それを思えば、浮気は法定離婚事由だからといって、必ずしも離婚すべきであるとは言えないのです。そこは感情的に「浮気は許さない!離婚だ!」と決めつけず、冷静に判断する方がよいでしょう。
慰謝料についても、あえて請求しないという考えもあります。ただし、多くの場合は請求しないと損するだけに終わります。離婚するしないに関わらず、慰謝料の請求は可能ですから、遠慮することはありません。そのために必要なものをそろえていきましょう。
夫の浮気で離婚や慰謝料請求をするのに必要なのは「証拠」
浮気していることを理由に離婚や慰謝料を請求したとしても、言い逃れに終始して浮気を認めないことはよくあることです。そもそもバレないようにこっそりとやっていたことですから、できることなら隠し通したいわけで、そう簡単に認めるはずはありません。
スマホの扱いがおかしい、会っているところを見た、程度のことでは、上手くごまかしてしまうことでしょう。ですから、証拠が必要なのです。それも「きっと浮気に違いない。私にはわかります。」というような主観的なものでは役に立ちません。誰が見ても、特に裁判官が見て、「浮気に違いない」と判断できる客観的な証拠が必要なのです。
不貞行為を裏付ける証拠とは
民法第770条において浮気が違法とされるのは、配偶者の不貞行為があった時です。不貞行為とは具体的に「自らの意思で、配偶者以外の人物と性的な行為、またはそれに類する行為を行うこと」を意味します。
ですから、仲良く腕を組んで歩いていた、とか、いかにも愛し合っているような会話があった、などは不貞行為に該当しません。それでは浮気を立証できないのです。
では、どのような証拠なら不貞行為を裏付け、浮気の証拠として有力なのでしょうか。
1.浮気相手とラブホテルに出入りする様子の写真
ラブホテルに一定時間滞在したということは、不貞行為を強く連想させるもので、法定においても、性行為があったとみなされます。
ただし、ラブホテルに入っても、すぐに出てきた場合は、何もしなかったと主張できます。そのため、一定時間の滞在を証明しなければいけません。そこで、入るところの写真と時刻、出てくるところの写真と時刻の両方で、滞在時間を証明するのです。
2.性的関係に言及するメッセージや会話の履歴
浮気カップルがラブホテルに出入りする写真よりは証拠能力が弱まりますが、浮気する二人の会話の中に性的関係があることを強く連想させる内容があると、浮気の証拠として役に立つでしょう。
それは、浮気している夫のスマホに残っていたSNSやコミュニケーションアプリでの会話、ボイスレコーダーなどで録音した会話など、浮気相手との会話から探し出すことになります。しかし、不正アクセス禁止法やプライバシーの侵害を理由に、相手が刑事告訴や慰謝料請求をしてくる可能性があるので要注意です。
夫の浮気を確信したらまず探偵に依頼
最初は「夫の様子が何かおかしい」という兆候に気がつき、気になるところを自己流で調べているうちに、さまざまな情報を入手して浮気の疑いが確信に変わります。そのあたりで自己流の浮気調査をやめて、プロである探偵に依頼すべきでしょう。
自力での浮気調査は、最初、夫の服のポケットやサイフの中など、調査としては安全な領域から始まるでしょう。そして、ボイスレコーダーを鞄に忍ばせたり、夫のスマホのロックを解除したりして、「調査がバレてしまうリスク」や「違法な手段を使ってしまうリスク」が生じるところまで踏み込んでしまいます。
しかも、自力での調査では、離婚や慰謝料を請求できるほどの証拠は入手できないことがほとんどです。しかし、探偵なら、それらに必要な証拠を入手できる技能を持っています。
探偵による浮気調査にかかる料金を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
浮気調査ならアルシュ品川探偵事務所へ
アルシュ品川探偵事務所では、豊富な料金プランをご用意して浮気調査のご依頼を受け付けております。初めての方や、どの探偵に依頼するべきか迷っている方には、格安のお試し料金でご利用いただけるプランがあります。また通常の調査料金もリーズナブルな価格です。
離婚や慰謝料を請求するため、裁判までを視野に入れておられる方には、弁護士と連携して裁判に勝てる証拠をつかむまで徹底した調査を行うプランもあります。
また、アルシュ品川探偵事務所は元刑事だけで構成されており、調査員は全員が犯罪捜査の第一線で長年活躍してきたベテランです。そして、厳しい捜査活動で鍛えてきたその調査力には自信があります。
配偶者の浮気でお悩みの方に、優れた調査力で浮気調査にベストな結果を追求することをお約束いたします。
まとめ
夫が浮気しているのではないかと思ったら、出来るだけ冷静になり、やってはいけないNG行動とやるべき行動をしっかりと把握しておきましょう。
また、その浮気問題について最終的にどのような決着をつけたいのかも、じっくりと考える必要があります。具体的には、離婚と慰謝料についての考えなど、目標を整理しておくことです。
ただし、離婚や慰謝料を請求するには不貞行為の証拠がなければいけません。そして、その確実な証拠をつかむため、探偵に浮気調査を依頼するとよいでしょう。アルシュ品川探偵事務所は、確かな実力で浮気調査をし、あなたの悩みの解決のため尽力いたします。