配偶者が不倫をしていると知った時、思わず責め立てるような問い詰め方をしてしまうかもしれません。しかし、それでは不倫問題が解決しないだけでなく、事態をより悪化させてしまうリスクがあります。
では、配偶者の不倫に対しては、どのように問い詰めていけばよいのでしょうか。
事前に準備すべきものや効果的な問い詰め方のポイントについて解説していきます。
目次
夫・妻に不倫の疑い。大事なのは問い詰め方
「きっと浮気に違いない」と疑いながら、ただ我慢して黙っているのは大変なストレスです。思い余って「浮気してるでしょ!」と問い詰めてしまうのも無理はありません。しかし、結果としては、「していない」と頑なに否定されるだけに終わりそうです。
これまで、不倫していることを隠し通してきたのですから、そう簡単に認めるはずはありません。出張だ、残業だと嘘の口実を考えだしてデートの時間を捻出し、不倫相手との会話でいっぱいのスマホを絶対に見られないように努力してきたのです。逆切れしてでも浮気を認めないでしょう。
ですから、短絡的に問い詰めてしまうと失敗します。その時期と問い詰め方を十分に考慮すべきです。
問い詰める前に準備しておくべきこと
何事も事前の準備は重要です。たとえば、料理でも食材や調理器具が準備されていなければ確実に失敗します。
ですから、準備が何も出来ていないのに不倫を問い詰めるのは、米がないのにチャーハンを作ろうとしているのと同じです。上手くいくはずがありません。
しかも、問い詰められたことで不倫を疑われていると知った配偶者は、警戒して不倫の証拠や痕跡を消し去ってしまう可能性が高いのです。そうなると、その後の不倫への対処がますます困難になるでしょう。
ですから、問い詰める前に次のような準備をしておくべきなのです。
不倫を裏付ける証拠を用意しておく
まず、「不倫について徹底的に問い詰めれば、正直に白状するのではないか。」という考えは捨てましょう。問い詰めたくらいでは、まず不倫していることを認めません。ですから、どんなに否定しようとも、不倫を立証できる確かな証拠を入手しておくことが大切です。
証拠があれば、仮に裁判になったとしても勝てます。そのことは問い詰める際にも有利に働くでしょう。
また、「浮気している・していない」といった押し問答を延々と繰り返す無意味な時間が省け、少しでも中身のある話し合いとなります。
そのためには、確実に不倫を立証できる強い証拠を始め、不倫の実態を示す証拠をできるだけ多く用意しておきましょう。
夫婦の関係をどうしていきたいか自分なりの答えを出しておく
もし不倫の事実を相手が認めたら、その後の夫婦関係をどのような方向へと進めていきたいのかを予め決めておきましょう。それには、多くのことをじっくりと考えなければいけません。ですから、事前に十分な時間をかけて考えておきましょう。
ちなみに、法律上では不倫に対して、『離婚の訴えを提起することができる』(民法第770条)と定められています。これは、夫婦間の合意がなくても、法の定めに従って離婚できることを意味します。
もちろん、それは離婚が出来るということであって、離婚しなければならないということではありません。したがって、離婚も選択肢の1つであり、離婚しないという選択もあり得ます。
そして、もし離婚するなら、話の方向は離婚条件や慰謝料へと向かうでしょう。また、離婚しないなら話の方向は夫婦関係や家庭の再構築となります。
このように、目指す方向によって話すべき内容が変わるので、前もって自分なりの答えを出しておく必要があるのです。
不倫している?効果的な問い詰め方のポイント
不倫の証拠が十分集まり、夫婦関係をどうしていきたいのかをしっかりと定めたら、いよいよ問い詰める時です。
常に意識しておきたいことは、冷静な態度で問い詰めるということです。感情的に責め立てるような言い方をすると、相手も感情的になり、激しい口論・罵り合い・暴論・暴力といった悪循環に陥り、よいことは何一つありません。
その他には、以下のようなポイントを意識しましょう。
- リラックスしている状態で話を始める
- 単刀直入に「不倫していることを知っている」と伝える
- パートナーが否定したら、証拠を見せる
- 今後の夫婦関係について話し合う
流れに沿って、一つずつ解説していきます。
リラックスしている状態で話を始める
不倫のことを問い詰めるのに丁度よいタイミングは、リラックスしてのんびり過ごしている時です。落ち着いた気分で、しかも話す時間が十分とれる時がよいでしょう。
たとえば、夕食後にテレビかスマホを見ながらのんびりしている時間があれば、その時に話を切り出していきます。自分自身の気持ちも出来るだけ落ち着かせた上、何の前ぶれもなくいきなり話を切り出すわけです。
ただし、事前に話し合いを予告するようなやり方はよくありません。「今夜話したいことがあるから…」とか「明日ちょっと時間をとって…」など、証拠隠滅や対策を講じる時間を与えるような切り出し方はやめましょう。
単刀直入に「不倫していることを知っている」と伝える
相手がリラックスしている時に、唐突に、しかも単刀直入に「不倫しているよね。もうわかってるから…」と話を切り出します。冷静に落ち着いた口調で話しましょう。
いきなり“不倫がバレた”という状況になり、相手はかなり動揺するはずです。
相手は、急なことで頭の中が真っ白になっている状態で、しかも何も準備をしていません。それに対しこちらは、事前にしっかりと準備をしています。この有利な状態が、問い詰める際の重要ポイントなのです。
パートナーが否定したら、証拠を見せる
リラックスしてのんびり過ごしているところに、いきなりの緊急事態です。そのため、戸惑ってほとんど何も出来ない状況ではありますが、相手にとって精一杯の抵抗として出来るのは「とにかく不倫を否定する」ことくらいでしょう。
この時、相手が不倫を否定したからと言って感情的になってはいけません。「ここでは否定するだろう」と最初から想定しておくべきです。ひた隠しにしてきたものがバレる時、誰もが動揺の中、思わず一度は否認してしまうものですから、決して「まだ嘘をつくつもりか…許せない!」と思ってはいけません。
そもそも、不倫を否定することを想定していたからこそ証拠を集めてきたわけです。ここでは、感情的にならず冷静に証拠を見せて、既に否定できない状態であることをわからせましょう。
そのようにして、浮気を認めさせたら、次のステップへ進みます。それは今後の事を話し合っていく段階です。
今後の夫婦関係について話し合う
今後の夫婦関係をどうすべきか、それを判断するためには大変多くのことを考慮しなければいけません。夫婦として継続できるのか、子供はどうなるのか、慰謝料はどうするのか、財産分与や養育費、親権など多くのことを一つ一つをしっかりと考える必要があります。
ですから、「不倫している配偶者を問い詰めた時に考えればよい」というものではありません。事前に、夫婦関係をどうしていきたいのか、時間をかけてじっくりと考えておくべきなのです。
そして、不倫問題の最終段階では、今後の夫婦関係について取り決めていくことになりますが、これには主な方向として『離婚』か『夫婦関係を再構築』かの2つがあります。
1.離婚をする
民法第770条により、離婚する権利は不倫された被害者側にあります。不倫した側は離婚を要求することはできません。
そして、重要なのは離婚する際の条件です。とにかく離婚さえできればよいという考えはよくありません。離婚後の生活を考えれば、離婚条件をしっかりと考慮すべきでしょう。
さらに、慰謝料も請求すべきです。離婚するなら遠慮する理由はありません。少しでも多額の慰謝料を請求しましょう。
このような離婚や慰謝料の請求は、入手した証拠によって不倫を立証できることが前提です。もし、証拠が不十分な場合、相手に不倫を否定されるとどうすることもできません。しかし、有効な証拠があればスムーズに実現します。
2.再構築する
夫婦関係を再構築するには、心情的な要素が大きく影響します。
まず第一に、不倫を認め反省していることが重要です。その上で不倫相手との関係を絶って、もう一度夫婦や家庭をかえりみる必要があります。
ところで、離婚しなくても慰謝料を請求することは可能です。ただし、浮気相手に慰謝料を請求すると、それが夫婦関係を再構築の妨げになる可能性があるので、慎重に考えるべきでしょう。
そして、今後の浮気防止策として、「今後は不倫をしない」という旨の誓約書を作成するのも方法の1つです。その中に、不倫しないこと、もし不倫をした時には多額の慰謝料を支払うことなどの取り決めを記載しておくとよいでしょう。
もしも不倫相手にも家庭がある「ダブル不倫」だったらどのような状況になるのか?知りたい方はこちらの記事もチェック
状況悪化!逆効果な問い詰め方の例
不倫を認めさせることから始まって、最終的には誠実に話し合いができれば成功ですが、問い詰めることによって状況が悪化する可能性は、決して低くはありません。
不倫について話し合う前に知っておきたい、逆効果な問い詰め方をご紹介します。
感情的になり強い言葉で相手を責める
感情的になってしまうと、激しい口調で相手を責め立てたり罵ったりしてしまいがちです。そうなると、まともな話し合いにはなりません。
また、自分自身は冷静に話を進めていくつもりでも、浮気をした配偶者が冷静でいるとは限りません。ちょっとしたきっかけで激しい口調となり、気がつけば感情的になっていたということもあり得ます。
感情的な口論になってしまうと、怒りと憎しみが増幅していき、とにかく相手を攻撃することが目的になってしまいます。その状態から再び冷静になるのは、かなり難しいでしょう。
その後は、夫婦関係が決定的に悪化し、話し合うことそのものが成立しなくなる可能性があります。
パートナーの言い分を無視して話を進める
「不倫した方が悪い」ということで、その被害者としての言い分を、一通り理解させたいという気持ちはもっともなことです。その思いから、相手の話は聞かず、とにかく「こちらの言うことを聞け」とばかりに話を進めてしまうことがあります。
しかし、不倫をした側も人間です。一方的に話を進められた上、「理解しろ」と言われても、そのようなやり方そのものに納得がいかないでしょう。その結果、話にならず失敗に終わります。
問い詰めるだけでなく、相手の言い分にも耳を傾け、対話していくことが大切です。
こんな時どうすればいい?問い詰めた結果
夫婦関係をどうしたいのかしっかりと考え、証拠も集めて問い詰めた結果、それでも思ったようにいかないケースがあります。こちらが精一杯のことをしたからといって、必ず上手くいく保証があるわけではないのです。
相手は人間ですから、いつも計画通りに動いてくれるとは限りません。また、しっかり準備をしたつもりでも、それが不十分だったという場合もあるでしょう。
ここでは、相手が逆切れしたケース、証拠が弱かったケースを例にあげておきましょう。
パートナーが激しく逆ギレをしてしまった
こちらが気持ちを落ち着けて冷静に話をする努力をしていても、不倫をした配偶者はそのような努力はしていません。状況や気分次第では、激しく逆切れする可能性があります。
不倫がバレたことで立場がまずくなると思い、問い詰められるのが嫌で逆切れして見せる場合もあるでしょう。また、証拠を突きつけられると理性ではそれを覆せないため、感情的になることも考えられます。
それに対しては、感情的に応戦するのではなく、冷静になるまで待つのが賢いやり方です。
また、そうした話し合いの場での相手の態度は慰謝料の金額にも影響します。反省がなく悪質であるとなると、慰謝料は高くなるでしょう。また、逆切れして暴力を振るった、証拠を破壊しようとして怪我をさせたとなると、さらに悪質と見られます。
そのような状況を記録するため、問い詰める時にはボイスレコーダーをどこかに隠して録音しておきましょう。
証拠が弱く、不倫を完全に否定されてしまった
証拠が弱いということは、不倫を認めず言い逃れ可能であるということです。もし、弱い証拠しかない状態なのに、不倫を問い詰めたなら結果は厳しいでしょう。
そもそも証拠には、確実に不倫を立証できる強い証拠もあれば、不倫かもしれないという程度の弱い証拠もあります。スマホで見つけた不倫相手との会話などは弱い証拠です。
素人判断では経験不足から、実際には弱い証拠であるにも関わらず、「これは不倫を確実に証明できる証拠だ」と思い込んでしまう可能性があります。そうなると、問い詰めた時点で証拠の弱さが露呈するという事態になりかねません。
もし、証拠が弱く不倫を否定されてしまったなら、それは残念ながら失敗に終わったということになります。一旦引き下がるしかないでしょう。
不倫を問い詰めるには証拠の強さが重要!
永い間、夫婦でいたからこそ、ちょっとした変化や配偶者の様子から「間違いなく不倫だ」と確信できるでしょう。そして、おそらくそれは正しいと思われます。しかし、それは証拠になりません。
証拠とは、“夫婦だからこそ確信できる”というものではなく、客観的に誰が見ても確信できるものでなければいけないのです。たとえば、裁判官が見ても不倫だと確信できるものなら強い証拠と言えます。
不倫をしている配偶者を問い詰める時、弱い証拠だけでは不倫を否定されて話になりません。否定できないような確実で強い証拠が必要なのです。
不倫の証拠を掴むにはまず探偵に調査を依頼しよう
その2人が不倫関係であることを証明するには、夫婦の貞操義務に違反する不貞行為が行われていることを明らかにしなければなりません。そして、ここで言う不貞行為とは、性行為またはそれに類似する行為のことです。
たまたま配偶者のスマホに、不倫相手との性行為が撮影された写真や動画が残っており、それを入手できたなら不倫を立証できる強い証拠になります。しかし、残念ながらそれは滅多に手に入りません。
もし配偶者のスマホの中にそのような強い証拠がなければ、何とか他の強い証拠を入手する必要があります。配偶者の行動や会話を調査し、浮気相手との性行為を証明する証拠を掴むわけです。
しかし、自力で強い証拠を掴むのは、技術的に難しい上にリスクが高いため、おすすめできません。そのような高度な調査は、浮気調査のプロ、探偵に依頼するとよいでしょう。
素人が自分で浮気調査をするのと比べて、探偵は調査力が違います。尾行や張り込みなど優れた調査スキル、証拠撮影のための高性能な機材など、素人には真似の出来ない調査力です。
探偵による浮気調査はどのような方法で行われるのか、こちらの記事で詳しく解説しています。
言い逃れができない証拠を掴んでから問い詰めるのがベスト
先述の通り、問い詰める前には証拠を集めておく必要がありますが、弱い証拠だと結果がよくありません。
たとえば、配偶者と不倫相手とのLINEで、ラブホテルや性行為に関する会話を見つけたとしましょう。「これは強い証拠に違いない。」と思って問い詰めると、「ふざけてそんな話をしただけで、ラブホテルにも行ってないし性行為もしていない。」といった予想外の言い逃れに苦戦するかもしれません。
このように、強そうですが実は言い逃れ可能な弱い証拠というのはよくあります。そのような強そうに見える証拠に惑わされず、まずは探偵に浮気調査を依頼して、本当に強い証拠を入手してから問い詰めるのがベストです。
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まとめ
配偶者が不倫をしているに違いないと感じたら、思わず問い詰めてしまうかもしれません。しかし、下手に問い詰めると失敗してしまうので、問い詰める前の準備をしっかりすることが大切です。
まず、夫婦関係をどうしていきたいのかを具体的に決めておきましょう。さらに、不倫の証拠も集めておきます。
そして、問い詰める上での重要ポイントを踏まえて、話を切り出していきましょう。しかし、証拠が弱いと失敗する可能性があります。問い詰めるなら強い証拠を手に入れておきましょう。
そして、強い証拠を入手するなら、探偵に浮気調査を依頼するのがベストです。
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