探偵に勤務先特定調査を依頼したら、費用はいくらかかる?頼むべきケースとは?

トラブルを抱え、「相手の勤務先が分かれば解決の糸口が掴めるのに…」と頭を抱えていませんか?

私たち探偵事務所には、連日のようにさまざまなご相談が寄せられます。中でもよくあるのが、「特定の人物がどこで働いているのかを知りたい」というご依頼です。

実は民事上のトラブルにおいて「相手の勤務先(収入源)を把握しているかどうか」は、交渉や法的手続きの行方を左右する極めて重要なカードになります。

しかし、いざ探偵に依頼しようと思っても、「勤務先特定調査の費用はどのくらいかかるのか?」「本当に見つけ出してくれるのか?」といった不安がつきまとうことでしょう。

この記事では、勤務先特定調査費用の相場から、探偵に依頼すべき具体的なケース、そして費用を安く抑えるためのコツまでを詳しく解説します。

『勤務先の特定を探偵に頼んだらいくらかかるの?』と疑問にお持ちの方は、ぜひ最後までお読みください。

なぜ勤務先を特定する必要があるのか?頼むべき4つのケース

相手の住所や電話番号が分かっていれば十分ではないか、と考える方もいるかもしれません。

しかし、あえて費用をかけてまで相手の職場を特定すべきケースが存在します。

代表的なのは以下の4つのケースです。 

金銭トラブルや債権の回収

お金を貸した相手と音信不通になった、あるいは投資詐欺のようなトラブルに巻き込まれた場合です。

裁判を起こして勝訴判決を得たとしても、相手に返済能力がなければお金は戻ってきません。しかし、相手の勤務先が分かっていれば、裁判所の「債権執行手続き」を通じて、相手の給与(一定割合)を直接差し押さえることが可能になります。

刑事事件として立件するのが難しい民事トラブルにおいて、相手の収入源を絶つ、あるいは差し押さえる準備をしておくことは、最大の自衛手段となります。

養育費の未払い問題

離婚後に元配偶者からの養育費の支払いが途絶えてしまったケースでも、勤務先の特定は非常に有効です。

法改正により財産開示手続きは以前より使いやすくなりましたが、それでも相手が転職を繰り返して行方をくらましている場合、自力で新たな勤務先を見つけ出すのは至難の業です。

この場合も、給与の差し押さえを視野に入れた調査が求められます。

浮気相手への慰謝料請求(訴訟)

配偶者の不倫が発覚し、浮気相手に対して慰謝料を請求したい場合、まずは内容証明郵便を送って慰謝料を請求します。しかし、相手がそれに応じない場合は訴訟となります。

訴訟になった場合、相手に通知(訴状)を送りますが、相手が意図的に居留守を使ったりして受け取らない場合、手続きが暗礁に乗り上げてしまいます。

勤務先が特定できていれば、職場宛に通知を送る(※プライバシーへの配慮は必要です)ことも可能となり、逃げ道を塞ぐための強力なプレッシャーとなります。

退職者による不正・競業避止義務違反(企業向け) 

自社の元従業員が、退職後に顧客を引き抜いたり、機密情報を持ち出して競合他社に就職したりするケースです。

企業として損害賠償請求や就労の差し止めを行うには、対象者の現在の勤務先を正確に特定し、違反行為の裏付けとなる証拠を掴む必要があります。

【費用相場】勤務先特定 探偵 いくらかかる?

最も気になるのは、「いくらかかるのか?」という点でしょう。

結論から言うと、勤務先特定調査費用の相場は、およそ5万円〜30万円程度と幅があります。

この金額の開きは、「依頼者が相手についてどれだけの事前情報を持っているか」と、「相手の現在の状況(警戒度の高さなど)」によって調査の難易度が大きく変わるためです。 

大まかな難易度別の費用感は以下の通りです。

難易度・低(約5万円〜10万円)

相手の自宅住所や通勤に使う最寄り駅、おおよその出勤時間が明確に分かっているケース。朝の通勤時間帯に合わせて自宅から尾行を開始し、職場に到着するのを確認するだけで済むため、1日(数時間)のスポット調査で完了することが多く、費用も安く抑えられます。 

難易度・中(約10万円〜30万円)

住所は分かっているが勤務形態が不規則(シフト制、夜勤など)であったり、営業職で日中も頻繁に移動するため、職場であるオフィス(拠点)の特定に数日間の尾行や張り込みを要するケースです。 

難易度・高(約30万円〜30万円以上)

相手の現在の住所すら不明で、まずは「人探し・居住地の特定」から始めなければならないケース。前の勤務先や実家の情報などから現在の居所を割り出し、そこからさらに勤務先を特定するため、調査期間が長期化し費用もかさみます。 

勤務先調査費用の内訳と料金システム

探偵事務所の勤務先調査の費用は、主に以下の3つの料金システムで計算されます。ご自身の状況に合わせて最適なプランを選ぶことが重要です。

時間料金制(タイムチャージ)

「調査員1名あたり1時間〇〇円」という形で計算される最もオーソドックスなプランです。「明日の朝8時に自宅を出るはずだから、そこから尾行してほしい」など、ターゲットの動きがピンポイントで読めている場合、無駄な費用をかけずに済むため最も安上がりになる可能性があります。 

パック料金制

「10時間パック」「3日間おまかせパック」など、あらかじめ決まった時間をまとめて購入するシステムです。単価が割安に設定されていることが多く、相手の勤務時間が不規則で、いつ家を出るか分からないような場合に適しています。

成功報酬制

着手金を少額(あるいはゼロ)に抑え、勤務先が特定できた場合にのみまとまった成功報酬を支払うシステムです。

一見リスクが低く見えますが、難易度が高いと判断された場合は引き受けてもらえないこともあり、また「成功の定義(どのレベルの情報で成功とするか)」を契約時に明確にしておかないとトラブルになることもあります。 

費用の内訳としては、「調査員の人件費(基本は2〜3名体制)」に加えて、尾行に使用する車両費、電車代や高速道路料金などの「交通費」、そして報告書を作成する「機材費・書類作成費」が含まれます。

悪質な業者の場合、後から高額な交通費や追加経費を請求してくることがあるため、契約前に「経費込みの総額見積もり」を出してもらうことが必須です。 

勤務先特定調査の費用を少しでも安く抑えるためのコツ

「費用を少しでも節約したい」というのは当然の心理です。費用を最小限に抑えるためには、依頼者自身の事前の準備が鍵を握ります。

探偵は魔法使いではありません。手がかりがゼロの状態から対象者を探し出すには膨大な時間と人件費がかかります。調査の起点を絞り込むため、以下の情報を可能な限り集めてから相談に臨んでください。 

  • 対象者の顔写真(なるべく最近のもの、全身の雰囲気がわかるもの)
  • 現在の住所(アパートの部屋番号まで分かればベスト)
  • 移動手段(徒歩、自転車、車の車種・ナンバー)
  • 生活パターン(家を出る時間帯、帰宅する時間帯、休日の過ごし方)
  • 職種や業界のヒント(過去の会話で出てきた仕事の愚痴や、着ているスーツ・作業着の特徴など)

これらの情報が無くても、調査は可能です。しかし、情報が多ければ多いほど、探偵は「待ち伏せするポイント」と「尾行を開始するタイミング」を正確に設定でき、結果的に調査時間を大幅に短縮(=費用の削減)することができます。 

【元刑事の視点】違法調査のリスクと探偵選びの重要性

最後に、元刑事の視点から強くお伝えしたいことがあります。それは「違法な手段で得た情報は、いざという時に自分自身の首を絞める」ということです。

インターネット上には、「数万円で携帯電話の番号から勤務先を割り出します」と謳う「データ屋」や「情報屋」と呼ばれる違法業者が存在します。

彼らは不正な手段で個人情報データベースにアクセスしたり、公的機関や通信事業者を騙して情報を引き出したりします(いわゆる「ソーシャルエンジニアリング」や不正アクセス)。

たしかに勤務先特定調査の費用としては安く見えるかもしれませんが、こうした違法行為を探偵がしたとすれば、依頼者自身が「違法行為の教唆」に問われたり、相手からプライバシー侵害で逆に訴えられたりするリスクすらあります。

私たちプロの探偵(探偵業法に基づき公安委員会に届出をしている業者)は、刑事の「内偵捜査」と同じように、徹底した張り込みや尾行、関係者への合法的な聞き込みによって事実を積み上げます。 

朝、対象者が自宅を出る瞬間を押さえ、電車を乗り継ぐ姿をカメラで記録し、オフィスのビルに入っていくまでを追跡します。そして、その様子を分刻みで記録した「調査報告書」を作成します。この報告書は、客観的な事実であり、弁護士を交えた交渉や裁判において極めて強力な武器となります。

 「安さ」や「早さ」だけを売りにする業者には裏があるかもしれません。探偵を選ぶ際は、必ず直接面談を行い、調査手法や費用の内訳について納得のいく説明をしてくれる、信頼できる事務所を選んでください。 

 

まとめ

探偵に勤務先を特定する調査を依頼した場合の要点は以下の通りです。

  • 勤務先を特定すべきケース: 慰謝料請求(相手がなかなか応じない場合)、金銭トラブルの差し押さえ準備、養育費の未払い、退職社員の就職先など。
  • 勤務先特定調査 費用の相場: 一般的に5万円〜30万円程度。難易度や必要な調査日数によって大きく変動します。 
  • 費用を抑えるコツ: 相手の住所、通勤時間、移動手段など、事前の情報をできる限り集めてから依頼すること。 
  • 注意点: 違法なデータ調査には手を出さず、探偵業法を遵守し、法的に有効な報告書を作成してくれる正規の探偵事務所を選ぶこと。 

トラブルの渦中にいるときは、焦りから冷静な判断ができなくなりがちです。しかし、勤務先の特定は、あなたが不当な泣き寝入りをせず、正当な権利を主張するための重要な第一歩です。一人で悩まず、まずは多くの探偵事務所が実施している無料相談を活用して、現状と予算を伝えてみることをお勧めします。

確かなプロの技術が、あなたの問題解決の強力な後押しとなるはずです。

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