「好きになってはいけない人」だと頭では分かっていても、一度芽生えてしまった感情はそう簡単に消せるものではありません。もしあなたが今、「既婚者を好きになった」という複雑な状況に直面し、どうすれば良いか途方に暮れているなら、どうか一人で抱え込まないでください。
この記事では、既婚者への恋愛感情がなぜ生まれるのか、その心理と背景を深く掘り下げます。そしてあなたがたどる可能性のある道筋、そして後悔しない未来のために取るべき行動について、数多くの不倫問題に立ち向かい、様々なケースを見てきた探偵の経験から冷静かつ具体的な視点でお伝えします。
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目次
なぜ「既婚者」を好きになってしまうのか?その心理と背景
「既婚者を好きになった」という感情は、決して珍しいことではありません。そこには、いくつかの心理的な背景が隠されていることがあります。
既婚者特有の「安心感」と「包容力」
既婚者は、社会的な経験や経済的安定を持つことが多く、独身者にはない落ち着きや包容力を感じさせることがあります。例えば、精神的に余裕があり、どんな話も穏やかに聞いてくれる、トラブルに対しても冷静に対応してくれるなど、安心感を与えてくれる存在は、精神的な安定を求める人にとって非常に魅力的に映る要素です。無意識のうちに、人生の「安定性」を既婚者に見出しているのかもしれません。
「手の届かない存在」への憧れと「禁断の恋」のスリル
人間には「手に入らないものほど欲しくなる」という心理が働くことがあります。例えば、限定品や売り切れの商品に強く惹かれるように、法的に、そして社会的に「手に入らない存在」である既婚者は、無意識のうちにあなたの「手の届かないものへの憧れ」を刺激しているのかもしれません。
そして、その感情が「禁断の恋」というスリルや、簡単には手に入らないものへの達成感に繋がると、より一層、既婚者への感情が掻き立てられることがあります。まるで「隣の芝生は青い」というように、他人のパートナーが魅力的に見え、特別な存在に感じてしまう心理も、この憧れの一部と言えるでしょう。
「理想の相手」像
既婚者の何気ない言動や振る舞いが、無意識のうちに自分の理想とする相手像と重なり、強く惹かれてしまうことがあります。
例えば、優しさ、知性、ユーモア、あるいは家族を大切にする姿など、自分が求める要素を既婚者に見出した時に、恋に落ちることがあります。
既婚者特有の悩みから救いたい
既婚者自身が家庭での満たされない部分や悩みを抱えている場合もあります。
そうした悩みを打ち明けられたあなたは、「自分が助けになってあげたい」「この人の心の隙間を埋められるのは自分しかいない」と感じ、それが好意に変わることもあります。これは、誰かの役に立ちたい、誰かに必要とされたいという承認欲求が満たされることによって、感情が深まるケースと言えるでしょう。
これらの心理的な背景が、あなたが「既婚者を好きになった」という感情を抱くきっかけになっているかもしれません。まずは、自分の心の状態を客観的に見つめ直すことから始めてみましょう。
「好き」という感情は自由、でも「行動」には責任が伴う
「人を好きになる」という感情そのものに、善悪はありません。誰かを好きになることは人間の自然な感情であり、その気持ちを抱くこと自体はあなたの自由です。
しかし、その「好き」という感情の先に、どのような「行動」を選択するかによって、あなたの未来は大きく変わってきます。相手が既婚者であるという事実は、その関係が一般的な恋愛とは異なり、多くのリスクと責任を伴うことを意味します。
知っておくべき「既婚者を好きになった」先の厳しい現実
もしあなたが既婚者との関係を深めてしまった場合、どのような現実が待ち受けているのでしょうか?
高額な慰謝料請求のリスク
もし既婚者との関係が発覚した場合、相手の配偶者から精神的苦痛に対する高額な慰謝料を請求される可能性があります。これは法的な問題であり、数十万円から数百万円に及ぶケースも少なくありません。特に、肉体関係があれば「不貞行為」とみなされ、慰謝料請求はより現実的になります。
探偵の調査では、こうした慰謝料請求の重要な決め手となる『不貞行為の証拠』を入手しているのです。
関連記事:浮気による慰謝料請求ができるケースとできないケース、慰謝料が高額になるのはどんな時?(アルシュ船橋)
社会的信用の失墜
不倫の事実が周囲に知られたとなれば、職場や地域社会でのあなたの評判が損なわれる可能性があります。特に、公務員や教員など、倫理観が問われる職業であれば、人事異動や降格などに繋がり、出世の道が遠ざかる可能性も十分にあります。
友人・知人からの孤立、価値の低下
不倫の事実が明るみに出れば、周囲の友人や知人から距離を置かれたり、非難されたりする可能性があります。
ただ好きになっただけならば『仕方ない』と理解されても、そこから一歩先に進んでしまえばあなたの価値が一気に下降します。
探偵が不倫調査をしていてつくづく思う事は、どんな不倫相手も魅力的に見える人がいないことです。あなたはそうなってはいけません。
精神的な苦痛と葛藤
罪悪感、不安、未来への絶望感など、精神的なストレスに苛まれることになる場合もあります。関係がバレるのではないかという恐怖、そして相手の家庭を壊しているという罪悪感は、想像以上にあなたを蝕むでしょう。
未来の結婚への影響
不倫の経験が、将来的な結婚に悪影響を及ぼすこともあります。たとえ既婚者と親密な関係を一時的に築いたとしても最終的に結ばれるケースは稀です。不倫に時間を費やしている間に本来出会っていたはずの素敵な人との大切な出会いを失い、婚期を逃してしまうことも当然あり得ます。また、新たなパートナーを見つける際に、過去の経験が壁となる可能性も否定できません。
終わりなき「二番目」の苦しみ
既婚者との関係は、多くの場合あなたが「二番目」の存在であるという現実を突きつけられます。誕生日やクリスマス、年末年始といった特別な日、そして病気の時でさえ、あなたは家族の次に置かれることになります。あなたは一人で二番目である事の苦しみと寂しさを感じることになるかもしれません。
救うつもりが、かえって「苦しめる」結果になることも
最初は既婚者があなたを頼ってきたかもしれません。その優しさから「助けてあげたい」と感じたとしても、その関係が明るみに出た場合、慰謝料請求や離婚、子供との別れなど、結果として既婚者とその家族を深く苦しめることになってしまう可能性もあります。あなたの善意が、最悪の事態を引き起こす引き金になることもある、という現実を理解しておく必要があります。
これらの厳しい現実を、感情的ではなく、冷静に認識することが何よりも重要です。
「既婚者を好きになった」あなたにできること、取るべき行動
感情はすぐに消せなくても、行動は変えられます。もしあなたが今、既婚者を好きになり、苦しい状況にあるのなら、以下の行動を真剣に検討してください。
まずは「距離を置く」
連絡を控える、あるいは断つ
不必要な連絡は一切やめましょう。衝動的に連絡を取りたくなる気持ちをぐっとこらえ、スマートフォンから連絡先を消す、SNSをブロックするなど、物理的に距離を置くことも有効です。
二人きりで会わない
デートはもちろんのこと、二人きりになる機会を徹底的に避けましょう。二人で会うことで感情が再燃し、冷静な判断ができなくなるリスクを排除します。
共通の場所での接触を減らす
職場や共通の知人との集まりなど、会わざるを得ない場面があるかもしれませんが、挨拶程度にとどめ、接触も極力最小限に留めましょう。
自分の感情と向き合う
なぜ彼/彼女を好きになったのか、深掘りする
彼/彼女のどんな点に惹かれたのか、その感情の裏に自分のどんな願望や不足感があるのかをじっくり考えてみましょう。
「もし関係を続けた場合」の未来を具体的に想像する
前述した厳しい現実を直視し、自分が本当に望む未来は何なのかを問いかけましょう。後悔のない人生を送るために、今何を選択すべきかを真剣に考えてみてください。
自己肯定感を高める努力をする
もし自己肯定感の低さが原因だと感じるなら、自分の良い点を見つけたり、新しい趣味や挑戦を通じて自信をつけたりする努力をしてみましょう。内面的な充実が、あなたの心を強くします。
信頼できる人に相談する
家族や友人
偏見なくあなたの話を聞いてくれる、信頼できる家族や友人に相談してみましょう。客観的な意見は、冷静な判断を促します。
カウンセリング
専門のカウンセラーに相談するのも有効です。あなたの感情の整理を助け、心理的なサポートを提供してくれます。
弁護士
すでに不倫関係にあり、慰謝料請求をされている、あるいはされる可能性がある場合は、すぐに弁護士に相談してください。法的な側面から適切なアドバイスを受けられ、あなたの権利を守るためのサポートをしてくれます。
新たな目標や出会いを見つける
趣味や仕事に没頭する
既婚者への感情から意識をそらすために、趣味や仕事に集中する時間を増やしましょう。新しい目標を見つけることも有効です。
新しい出会いの場に足を運ぶ
既婚者への執着を断ち切るために、新たな出会いの場に積極的に参加してみましょう。あなたの心を癒し、幸せを運んでくれる人がきっといます。未来には、あなたを本当に幸せにしてくれる人が待っているということを忘れないでください。
まとめ
「既婚者を好きになった」という感情は、非常に辛く、苦しいものです。しかし、その感情に流されるまま行動してしまうと、あなた自身が想像もしなかったような厳しい現実と向き合うことになります。
感情をコントロールすることは難しいかもしれませんが、行動は変えられます。後悔しない未来のために、今こそ冷静な判断と適切な行動を選択してください。
あなたは、もっと幸せになる資格があります。一人で抱え込まず、必要であれば専門家のサポートも受けましょう。