「最近、パートナーの行動が怪しい」 「スマホを手放さず、肌身離さず持っている気がする」 「もしかして、浮気しているのかもしれない…」
そんな疑念が頭をよぎったとき、あなたはきっと不安と混乱の中にいることでしょう。
そして、その不安を拭い去り、真実を突き止めたいという切実な思いから、つい手を出したくなるのがパートナーのスマートフォンではないでしょうか。「もし浮気しているなら、スマホに証拠があるはず」「LINEを見れば、誰とどんなやり取りをしているかわかるはず」そう考えて、ロックを解除し、こっそり中身を覗き見したい…。
しかし、ちょっと待ってください!その行為、もしかしたら犯罪になる可能性があることをご存知でしょうか?
今回は、パートナーのスマホを勝手に見ることの潜在的なリスクと法的な問題、そして浮気の疑いがある場合にどうすれば良いのかについて、詳しく解説していきます。
目次
パートナーのスマホを勝手に見る行為は「不正アクセス禁止法」に触れる可能性あり!
「家族だから」「夫婦だから」という理由で、相手の持ち物を無断で見ることに抵抗がない方もいるかもしれません。しかし、法的には、たとえ配偶者であっても、スマホは個人の所有物であり、プライバシーが厳重に保護されるべき対象です。
結論から言うと、パートナーのスマホを無断で覗き見する行為は、「不正アクセス禁止法」に抵触するケースがあります。
不正アクセス禁止法(正式名称:不正アクセス行為の禁止等に関する法律)とは、コンピューターネットワークや情報システムへの不正なアクセスを規制する法律です。
より具体的に見ていきましょう。
パスワードを無断で入力してロックを解除した場合
パートナーが設定しているロック解除のためのパスワードやPINコードを、本人の同意なく勝手に入力してスマホを操作する行為は、「識別符号不正利用」に該当する可能性があります。これは、本来のアクセス権限を持たない者が、他人の識別符号(パスワードなど)を利用してコンピューターにアクセスする行為を指します。
指紋認証や顔認証を本人の許可なく利用して解除した場合
パートナーが寝ている間にパートナーの指を使って指紋認証を行ったり、顔をスマホにかざして顔認証を突破したりする行為も本人の意思に反したアクセスであり、不正アクセス行為とみなされる可能性が高いです。
その他、何らかの方法でセキュリティを突破してアクセスした場合
たとえパスワードが分からなくても、セキュリティ上の脆弱性を突いたり、特殊なツールを使用したりしてスマホにアクセスした場合も、不正アクセス行為となる可能性があります。
もし相手がこれらの行為を理由に警察に被害届を提出した場合、あなたは不正アクセス禁止法違反として刑事罰の対象となる可能性があり、3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性があります。
「まさか、そんな大げさな…」と思うかもしれませんが、実際にこうしたケースで立件された事例も存在します。感情的な行動が、取り返しのつかない事態を招くこともあるのです。
スマホを勝手に見たことによる、さらなる法的・社会的問題
不正アクセス禁止法違反の他にも、パートナーのスマホを勝手に見る行為は、以下のような深刻な法的・社会的問題を引き起こす可能性があります。
プライバシー侵害・名誉毀損
スマホの中には、個人の非常にデリケートな情報が詰まっています。連絡先、メッセージ履歴、写真、動画、SNSの投稿、銀行の取引履歴、健康情報など、そのすべてが個人のプライバシーに関わるものです。
これらの情報を本人の同意なく閲覧する行為自体がプライバシー権の侵害にあたります。さらに、もしスマホで得た情報を勝手に第三者に開示したり、SNSなどで公開したりした場合、名誉毀損や肖像権の侵害など、さらなる法的責任を問われることになります。
例えば、浮気相手とのLINEのやり取りや親密な写真を見つけ、それをスクリーンショットして浮気相手に送りつけたり、SNSにアップしたりすれば、慰謝料請求だけでなく刑事告訴される可能性も出てきます。
民事上の責任(慰謝料請求)
もしあなたの行為が原因でパートナーが精神的な苦痛を被った場合、パートナーから精神的苦痛に対する慰謝料を請求される可能性があります。たとえ浮気が事実であったとしても、あなたが違法な手段で証拠を集めた場合、その行為自体が慰謝料請求の対象となることがあるのです。
例えば、離婚訴訟になった際に、場合によっては、パートナーから損害賠償を請求される可能性もゼロではありません。
関係性の破綻
法的な問題以前に、パートナーにスマホを勝手に見られたことがバレた場合、二人の関係性は完全に破綻するでしょう。たとえ浮気が事実でなかったとしても、「信頼を裏切られた」という事実は、修復不可能な溝を生み出します。
疑心暗鬼から生まれた行動かもしれませんが、その行為が相手に与える精神的ダメージは計り知れません。
一度失われた信頼を取り戻すことは非常に困難であり、別居や離婚に直結する原因となることも少なくありません。
スマホを勝手に見ても不正アクセスにならない可能性のあるケース
以下に、不正アクセス禁止法に違反しない可能性のあるケースを挙げますが、いずれも慎重な判断が必要です。
スマホ本体やアプリがロックされていない場合
不正アクセス禁止法は、「アクセス管理者により付与された識別符号(パスワードなど)を不正に利用して、アクセス制御されている情報システムにアクセスする行為」を規制しています。 したがって、もしパートナーのスマートフォン自体やアプリにパスコードや指紋認証などのパスワードが設定されていない状態である場合は、不正アクセス禁止法に違反しない可能性が高くなります。 これは、「アクセス制御を突破した」とは言えないためです。
パートナーが意図的にスマホを見せる状況であった場合
例えば、パートナー自身が「ちょっと見てて」とLINEの画面を開いたまま席を離れたり、あるいは「一緒に見てくれる?」と同意の上で閲覧を許可したりした場合は、不正アクセスにはなりません。
重要なのは、「アクセス権限を持つ本人の承諾があるか」という点です。承諾があれば、合法的なアクセスとみなされます。
過去にパスワードを共有しており、その共有が継続していると解釈できる場合
これは非常に判断が難しいケースですが、例えば夫婦間で「お互いのスマホのパスワードを共有していた」「お互いにいつでもスマホを見てもいいという了解があった」というような事実があり、それが明確な合意に基づいていた場合、不正アクセス禁止法に違反しないと解釈される可能性もあります。
ただし、この場合でも、「いつ、どのような経緯でパスワードを共有し、その合意が現在も有効であると客観的に判断できるか」が非常に重要となってきます。口約束だけでは後々トラブルになる可能性が高く、万が一、相手が「承諾していない」と主張した場合、あなたの方が不利になるリスクがあります。
画面が自動的に表示されている状態を偶然見た場合
例えば、通知などでLINEのメッセージが画面に表示され、それを偶然見てしまったという場合は、積極的に「アクセス」したとは言えないため、不正アクセス禁止法には該当しないと考えられます。
浮気の証拠が欲しい…でも犯罪にはなりたくない!どうすれば?
浮気をしているパートナーがパスワードを設定していないケースはレアですし、易々とスマホを見せてくれるとはなかなか思えません。「じゃあ、浮気の疑いを晴らしたいけれど、法は犯したくない…そんな時、どうすれば良いの?」
あなたはそう思うことでしょう。安心してください。合法的に、そして確実に浮気の証拠を集める方法は存在します。重要なのは、法的に有効な証拠を、適法な方法で収集することです。
冷静に状況を整理し、パートナーとの直接の話し合いを検討する
感情に任せて行動する前に、まずは深呼吸をして、冷静に状況を整理しましょう。
- 何が、なぜ、パートナーの浮気を疑う原因になっているのか?
例えば、帰宅時間が遅くなった、急にスマホを隠すようになった、香水の匂いがする、休日出勤が増えた など
- 具体的な根拠はあるのか?
職場の飲み会が増えたと聞いているが実際には違うようだ
出張と言っていたのに別の場所の領収書が出てきた など
パートナーの自白は浮気の証拠として有効なものとなり得ます。
これらの情報を整理し、パートナーに直接、冷静に話を持ちかけることで証拠が得られるかもしれません。感情的にならず、「最近、あなたの様子がいつもと違う気がして心配しているのだけど…」と、あなたの不安な気持ちを伝えることで、意外な真実が判明したり、誤解が解けたりすることもあります。
ただし、この段階で感情的に問い詰めたり根拠のない決めつけをしたりすると、相手が心を閉ざしたり証拠隠滅を図る事があるので自白が望めない場合は別の方法を検討することが必要です。
関連記事:不倫の自白は証拠になる?確実な証拠にするためのポイント
専門家への相談を検討する
もし直接の話し合いで解決しない、あるいは話し合い自体が難しいと感じる場合は、専門家への相談を検討しましょう。
・探偵事務所
特に、浮気の決定的な証拠を法的に有効な形で集めたい場合は、探偵事務所のプロの力を借りるのが最も確実で安全な方法と言えるでしょう。
・弁護士
離婚や慰謝料請求など、法的な問題に発展する可能性がある場合、弁護士に相談することでどのような証拠が必要か、法的にどう対処すべきかといったアドバイスが得られます。
探偵事務所が浮気調査でできること
「探偵に依頼するなんて、大げさなのでは…?」そう思われるかもしれません。しかし、探偵事務所は、あなたが抱える浮気の不安を解消し、法的に有効な証拠を安全に、そして確実に収集するための専門家です。
探偵事務所は、以下のような形であなたの浮気調査をサポートします。
合法的な調査手法と高い専門性
探偵は、探偵業法に則った合法的な調査手法を用いて浮気の証拠を収集します。主な調査方法は以下の通りです。
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尾行・張り込み
対象者の行動を追跡し、浮気相手との接触や密会現場などを確認します。
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聞き込み
必要に応じて、関係者から情報を聞き出すことがあります。
違法な盗聴や盗撮、不正アクセスなどを行うことは一切ありません。
プロの探偵は、尾行の技術・証拠写真や動画の撮影技術、情報収集能力に長けており、素人では難しい状況下でも対象者に気づかれることなく、確実な調査を進めることができます。
裁判で通用する「決定的な証拠」の収集
浮気の事実を法的に証明し、離婚や慰謝料請求を行うためには、「不貞行為」があったことを示す客観的で決定的な証拠が必要です。
単なるメールのやり取りや、親密そうな写真だけでは、法的に弱い場合があります。
探偵事務所は、以下のような「不貞行為」を立証するのに有効な証拠を収集します。
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ラブホテルへの出入りや宿泊の確認
複数回にわたるラブホテルへの出入りや宿泊は、不貞行為があったことを示す最も有力な証拠となります。時間、場所、人物を明確に記録し、写真や動画で残します。
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密会現場の撮影
自宅や飲食店以外で、浮気相手と密会している様子や、キス、抱擁などの肉体関係を示唆する写真や動画を撮影します。これにより、二人の関係が単なる友人ではないことを裏付けます。
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行動履歴の詳細な記録
浮気相手との接触日時、場所、滞在時間、利用した交通機関などを詳細に記録し、時系列で整理された報告書を作成します。これにより、一連の行動パターンが明確になります。
これらの証拠は、時間・場所・人物が特定できる形で、高品質な写真や動画、詳細な調査報告書として提出されます。これにより、裁判になった際にも、非常に高い証拠能力を発揮し、あなたの主張を裏付ける強力な武器となります。
精神的な負担の軽減と今後のアドバイス
浮気の疑いを抱えている間は、精神的に非常に大きな負担がかかります。
「もし浮気だったらどうしよう」「どうやって証拠を見つけたらいいんだろう」「これからどうすればいいの?」といった不安が常に頭をよぎり、日常生活にも支障をきたすかもしれません。
探偵に調査を依頼することで、あなたは精神的な負担から解放され、冷静な判断を下せるようになります。
調査はプロに任せ、あなたは自分の心と体のケアに集中することができます。精神的な安定は、今後の冷静な判断に不可欠です。
また、調査終了後には、収集した証拠を元に、今後の対応について具体的なアドバイスを受けることも可能です。弁護士と連携している探偵事務所も多く、スムーズに次のステップ『パートナーとの話し合い』『離婚調停』『慰謝料請求』などへ進むためのサポートも期待できます。
まとめ
パートナーの浮気疑惑は非常に辛く、精神的なストレスを伴うものです。しかし、感情に任せてパートナーのスマホを勝手に見る行為は、新たなトラブルや法的な問題を引き起こし、かえってあなた自身を窮地に追い込む可能性があります。
一時の感情的な行動が法を犯し、あなた自身が罰せられるなど、取り返しのつかない結果を招くこともあるのです。
また、たとえロックがかかっていなくても、のぞき見はプライバシー権の侵害にあたり、慰謝料請求や信頼関係の破綻に繋がりかねません。
冷静に話し合っても真実が明らかにならなそうな場合や証拠隠滅を避けたい場合は、法的にも有効な浮気の証拠を安全に、かつ確実に手に入れることができる、探偵事務所への依頼を検討するのが賢明です。
また、法的な問題に発展する可能性がある場合は弁護士への相談も検討しましょう。
探偵事務所は、あなたのプライバシーを守りながら、プロの技術と知識で浮気の真実を明らかにし、あなたが次のステップへ進むための強力なサポートを提供します。
一人で悩まず、プロの力を借りて一日も早く心の平穏を取り戻し、あなたの未来を切り開いてください。総合探偵事務所アルシュはいつでもあなたの味方です。